2017年10月29日日曜日

台風が接近するたび話題に ネット上の謎習慣「台風コロッケ」とは何か

 たまに見かけるネット用語を、勝手に知ったかぶりで解説する「ねっと用語知ったかぶり」。今回は「台風コロッケ」をご紹介します。

●【台風コロッケ(たいふう-ころっけ)】

 台風コロッケとは、ネット掲示板「2ちゃんねる」から生まれた言葉で、台風になるとコロッケを食べるネット民の習性を指しています。この言葉が生まれたのは今から16年前の2001年8月。台風の様子を実況する板で「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました」と書き込んだ人が現れました。なぜこの人がコロッケを買ってきたのかは謎ですが、とにかくこの書き込みがきっかけで「コロッケ食べたくなってきた」という人が続出。それ以来、ネット民の間では台風になるとコロッケを食べる行為が広がっていった、という訳なのです。

 この台風コロッケの習慣は、ネット民の間で広がっているものの、一般的な習慣ではありませんでした。しかし、超大型台風として猛威を振るった台風21号の接近で、大手スーパーイオンが「台風コロッケ」を売るとの情報が流れ、ネット民がざわつく自体に発展しました。実際検索してみたところ、イオンだけでなく他のスーパーも台風コロッケを売っていることがわかり、こんなところでも台風コロッケ文化が上陸しているのか! と話題になりました。

 台風コロッケはネット民のみなさまに愛されて16年ですが、16年経って大手スーパーがネットの習慣に乗っかっていくということは、もしかすると今後一般的な習慣になるのではないか、と期待をしてしまいます。しかし、期待すると同時に、一般的な習慣になるなよという思いもあり、昔から知る人間としては複雑な心境に……。今後この習慣が定着するかどうか、注目です。

●使用例

例1:台風近づいているから今日は台風コロッケにしようぜー。

例2:台風コロッケって名前じゃなくて習慣だからな!

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