2017年10月20日金曜日

障害者に優しいWebサイトとは? 海外のバリアフリー事情

 仕事や学業に関わる内容から趣味の娯楽まで、私たちはさまざまなWebサイトを日々使っている。ところで、障害を抱える人々はこれらのサイトをどう眺めているのか、想像したことがあるだろうか。

 障害者にも利用しやすいWebサイトを作成する取り組みは、十分な規制やガイダンスがない中で大きな動きに発展していないのが現状だ。しかし、先進国を中心に高齢化が進む中、Webサイトのバリアフリー化は決して多くの人にとって他人ごとではない事柄だろう。

●世界の5億人が障害者? 進む高齢化

 米・国勢調査局によると、2013年に米国で障害を抱える人の割合は、全人口に対して12.6%で、約3900万人に上った。ニュー・ハンプシャー大学の調査では、15年も同じく12.6%となっている。このうち、Webサイトへのアクセスを困難にする障害者は50%以上。世界人口にこの比率を当てはめると、約5億人となる。

 一方、世界人口の約4億2000万人は65歳以上の老人だ。ニュー・ハンプシャー大学によると、このうちの35%が何らかの障害を抱えているという。年齢別の状況をみると、年齢が高くなるにつれて障害率は高まっている。

 例えば、視覚障害者の比率は、18~64歳が1.9%なのに対し、65歳以上は6.5%。聴覚障害は同2.0%と14.8%、運動機能障害は同5.1%と22.6%と一気に拡大する。

 65歳以上の人口は、向こう20年間で大幅に増加すると予想されており、障害者の数もこれに比例して増加するものとみられる。

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