2018年1月25日木曜日

なぜエレベーターでは携帯の電波が入りにくいのか?

 最近、「エレベーターで異世界に行く方法」なる都市伝説を知りました。「どこかのYouTuberが試してそうだな」と検索してみたら、案の定動画が……。(気になる人はご自分でどうぞ)

 こういううわさが生まれるのは、おそらくエレベーターに「狭くて薄暗い密閉空間」というイメージがあり、不気味な印象を与えることがあるから。

 その不気味さに輪をかけていると思われるのが、「電波状況が悪い」こと。誰もが、エレベーターの中でスマホを見たら圏外だったという経験をしていると思います。

 一体なぜエレベーター内では、通信状況が悪くなってしまうのでしょうか。

●「電磁遮蔽」説

 ひとまず、書籍やインターネットでさまざまな説を調べてみました。最初に見つかったもっともらしい説明は、電磁遮蔽(でんじしゃへい)が起こっている、というもの。

 電磁遮蔽とは、ごくごく単純に説明すれば「金属などの導体(電気を通しやすい物体)に囲まれた内部の空間は、外の電磁波の影響を受けない」という現象です。調べてみると確かに、エレベーターのかごは鉄で囲まれているようです。

 しかし、「電磁遮蔽が起こるためには、金属に少しでも隙間があってはダメだ」と言っている記事も出てきました。エレベーターかごが完全に金属に囲まれているかどうかは、機種やメーカーによっても違いがあるでしょうし、完全に当てはまるかは微妙そうです。

●「コンクリートのせい」説

 次に浮上したのが、エレベーターの昇降路(かごが移動する空間)が、鉄筋コンクリートで囲まれているからという説。

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