2018年3月18日日曜日

ついに「電源」までハイレゾ対応に! さらに高みを目指すオーディオ市場

 電子部品大手のロームは3月13日、ハイレゾリューション音源を再生する高音質オーディオ機器向けの電源IC「BD372xx シリーズ」を発表した。


 ハイレゾ音源が話題になって久しいが、実はこれまで、高音質オーディオ用の電源 ICは存在せず、同製品が世界初となる。


 折しも3月1日には市場調査会社のGfKジャパンが2017年のハイレゾ音源ダウンロードの市場概況を発表したばかり。同社の「ハイレゾ音源ダウンロード市場レポート」によると、2017年のハイレゾ音源のダウンロードは数量で前年比43%増、金額では前年比16%増となっており、中でもトラックのダウンロード数は前年と比べても1.7 倍と大きく拡大した。ハード面でも、ハイレゾ対応ヘッドフォン販売数は前年比36%増となっており、とくに販売を牽引している1万円以下の製品は構成比で前年の50%から59%へ拡大するなど大きく躍進している。イヤホンでも、フィリップス社の「SHE9730」など、5000円を切る値段でもハイレゾ対応を実現した値ごろ感のある商品が登場してきており、まさにハイレゾ関連市場は花盛りといった状況だ。


 さて、このように高音質志向が加速する現在のオーディオ市場において、ロームが発表した高音質オーディオ機器向けの電源ICは今後、市場にどのような影響を及ぼすのだろうか。そもそも、高音質を極めるにあたり、電源はそれほど重要なものなのか。


 結論から言えば、オーディオデバイスへ供給する電源品質が音質に与える影響は非常に大きいと言える。

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