2018年3月26日月曜日

米ウーバー、東南アジア撤退へ=シンガポール同業に事業売却

 【シンガポール時事】米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは26日、シンガポールの同業グラブに東南アジア事業を売却することで合意したと発表した。ウーバーにとっては2016年の中国事業売却に次ぐ大規模な撤退となる。

 ウーバーはシンガポール、インドネシア、マレーシアなど東南アジア8カ国の事業をグラブに売却する一方で、グラブに統合される事業の持ち分27.5%を取得する。

 ウーバーは、昨年8月に就任したコスロシャヒ最高経営責任者(CEO)が拡大路線の見直しを進めていた。また、既にグラブの筆頭株主だったソフトバンクグループが今年1月にウーバーの筆頭株主にもなったため、同社による東南アジア撤退の観測が強まっていた。ウーバーがグラブとの激しいシェア争いで苦戦している東南アジア市場から撤退すれば、市場のすみ分けが進み、両社にとって収益面で好ましいとみられる。 

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