2018年3月11日日曜日

米連邦地裁判事曰く、米大統領は気に入らないTwitterユーザーをブロックせず、ミュートすればいい

米国のドナルド・トランプ大統領がTwitterで自身に批判的なユーザーをブロックしたことが表現の自由を定める合衆国憲法修正第1条に違反するかどうかが争われている裁判で、ニューヨーク南部地区連邦地裁のNaomi Reice Buchwald判事は8日、和解が望ましい結論であるとの見解を示したそうだ(APの記事Knight First Amendment Instituteのニュース記事The Vergeの記事CNBCの記事)。

この裁判はトランプ氏が個人のTwitterアカウント@realDonaldTrumpで批判的なユーザー7人をブロックしたため、7人の代理としてコロンビア大学のKnight First Amendment Instituteが昨年7月にトランプ氏を訴えていたもの。原告側はトランプ大統領のTwitterアカウントが合衆国憲法修正第1条が定める公開討論の場に相当し、政府は見解の異なる個人を排除できないと主張する。さらに、7人をブロックすることは、修正第1条が定める請願権の侵害にもなると主張している。一方被告側は、トランプ氏がTwitter上の公開討論へのアクセスを規制しているわけではなく、ユーザーをブロックしても修正第1条に違反しないと主張し、棄却を求めているという。このアカウントへの投稿がトランプ氏の個人的なものか、大統領としての公式なものかについても双方の意見が対立しているようだ。

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