2018年5月18日金曜日

「1社で成功を目指す時代は終わった」 特化型サービス強化へ、他社と連携進める富士通

 「1社で成功を目指す時代は終わった。富士通は多くの素晴らしいパートナーに恵まれている」――富士通の田中達也社長は、富士通フォーラム2018(5月17~18日開催)の基調講演でこう話し、他社や外部機関と協力して製品やソリューションを生み出す方向性を強調した。

 基調講演の冒頭で、同氏は、同社のサッカー部として創業した川崎フロンターレが2017年にJ1リーグで優勝したことを取り上げ、「人のつながりを革新の推進力とする」同社の姿勢を紹介。同社のデジタル技術を活用して人や企業をつなげる「つながるサービス」を提供し、その土台として、全世界規模で大学や企業と協力して研究開発を進めることで、専門領域に特化したサービスや製品を創出する考えを示した。

 他社と協業して進める新たなソリューションとして、田中氏は壇上で2つの例を紹介した。1つ目は、Microsoftと協業して進める、働き方改革に向けた取り組みだ。2017年12月、富士通は、AI人工知能)技術「Zinrai(ジンライ)」を「Microsoft Azure」のAIプラットフォームや「Office 365」と組み合わせて、新たな働き方改革向けソリューションを開発すると発表した。基調講演では、Microsoftのサティア・ナデラCEOから同社に向けた激励のビデオメッセージを公開し、2社の連携を強調した。

 2つ目は、同社が5月15日に発表した「デジタルアニーラ」だ。

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