2018年5月31日木曜日

マスターイメージが増殖するWindows 10の“呪い” 呪縛から抜け出す新技術とは?

 こんにちは。横河レンタ・リースで、ソフトウェアの製品開発を担当している松尾太輔です。Windows 10運用をテーマにした連載も3回目になりました。今回は、PCのクローニングに代わる新技術「プロビジョニング」をご紹介します。

 弊社が展開しているようなレンタルPCサービスでは、必要なアプリのインストールや設定といったキッティング作業を、ユーザー企業のIT部門に代わって行うことがあります。

 例えば、基準となるマスターPCのイメージ(マスターイメージ)をお客さまから預かり、出荷前に全てのユーザー向けPCに、マスターイメージをコピー(クローン化)した上で届けるといったものです(有償)。このサービスは初期のセットアップだけではなく、故障交換時にも同じイメージを再セットアップしてから出荷します。しかし、好評だったこのサービスもWindows 10では、このマスターイメージが18カ月で「賞味期限切れ(=サポート切れ)」になってしまうことが問題になりました。

●Windows OS展開の新技術「プロビジョニング」

 マスターイメージは、PCのモデルごとに作るのが一般的ですが、社員全員が同じPCを使っているというケースは少ないため、企業は必然的に複数のイメージを保有することになります。長く運用すればするほどその数が増えていくので、実に40を超えるマスターイメージを管理しているケースもお客さまもいるほどです。

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