2018年6月26日火曜日

2018年の半導体メモリ市場は前年40%増の1770億ドルの見通し - Yole

半導体業界は2017年、その市場規模がついに4000億ドルを突破したが、そのけん引役の1つとなったのが半導体メモリ市場である。2017年の同市場は、前年比60%超という伸びを見せ、126億ドル規模に達したが、2018年も高い伸びを維持、最終的には同40%増となる1770億ドル規模に到達する見通しであるとの予測を、市場調査会社である仏Yole Développementが発表した。

2017年の半導体メモリ市場は、DRAM、NANDともに年間を通してさまざまな市場からの需要の増大が続く一方で、ウェハの投入枚数がそれほど増えず、かつ微細化にともなう歩留まりの改善に時間がかかったため、供給量の伸びは抑えられた結果、大きく成長した。2018年に入っても、AI(人工知能)・機械学習、モビリティ、コネクティビティのマクロ動向は、半導体メモリ市場が拡大し続けるのに有利な動きを見せているという。
○DRAM - ピークは今年、将来は伸び悩みの可能性

DRAM市場は常に進化し、変化し続けており、Yoleでも今後5年の間、ビット需要が年平均で22%増加し続けると見ている。しかし、DRAMの平均販売価格は、2019年以降、下落していくとも見ており、結果としてDRAM市場の規模は、今年がピークとなり、以降は縮小傾向になるとしている。

「中国の新興メモリサプライヤが市場のバランスを崩す可能性がある。また、次世代メモリ技術がDRAMを置き換える可能性も本格化しようとしており、これまでDRAMを牽引してきたPCやスマートフォン市場が、DRAM需要をさらに喚起することはないだろう」と、YoleでDRAMおよびメモリ研究の担当VPを務めるMike Howards氏はコメントしている。

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