2018年6月15日金曜日

【ドンキの4K】中身は東芝レグザ? “解体”でわかった決定的な違い


価格破壊が進む4Kテレビ。その代表格とも言える「ドンキの4K」は、以前の調査でも報じたとおり、低価格ながら東芝製メインボードを搭載しています。東芝製「本家レグザ」との価格差は3万円以上。何がどう違うのか? バックパネルを開けて、現役テレビエンジニアと共に中身を比較してみました。


開けてみたら一目瞭然
本家レグザってやっぱり凄い!



東芝
REGZA M500X
40インチモデル
実勢価格:9万1068円
発売:2016年6月


「家電批評」にてベストバイに選ばれたM510Xの前モデルです。高画質映像処理エンジン「4KレグザエンジンHDR」を搭載しており、基本スペックはほぼ同等です。




これが東芝製「本家レグザ」の中身です。一言で言うなら「ムダのない、しっかりとした設計」のテレビ。メインボード(写真右側)や電源部(写真左側)は、配線にムダが出ないように整然と並んでいることがわかります。配線もずれ落ちたりすることがないように、結束バンドとフックでしっかりと固定されています。

テレビの心臓部となるメインボードを始めとして、各種基板も東芝製。基板自体も部品配置を含め、すっきりと設計されています。液晶パネルのドライバー(写真中央下)とは、コントロール用回路へ映像信号を送るインターフェースで接続。内部の基板構成は激安機種と変わりありません。


4K対応チップはダテじゃない
画像以外にも差が出ます



映像や機能に差をつけるのは、基板に搭載されているチップの性能ということになります。東芝製のメインボードには、中央に台湾・Mスター社製の4K用チップが見えます。4K用チップから配線が伸びた先にあるのは、4つの4K対応HDMI端子。すべての端子から4K映像を出力できます。これは4K用チップだからこそできることで、格安4Kテレビには1つしかない場合が多いのです。



この中には2K映像を4K映像にアップコンバートするコンバータ(CPU)や、レグザの映像エンジン、録画のためのソフトウェア等が組み込まれています。

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