2018年6月27日水曜日

スマホの画像を印刷できる、「プリントス」はなぜ売れたのか

 スマートフォンで撮影した写真を簡単に印刷できる「Printoss(プリントス)」(3700円、税別)をご存じだろうか。2017年12月、タカラトミーが発売したところ、すぐに火が付いた。3カ月で10万台を出荷したものの、品薄状態に。この勢いは国内だけにとどまらず、6月末からは世界12カ国で順次発売し、国内外合わせて年間100万台の出荷を見込んでいるのだ。

 プリントスを聞いたことも触ったこともない人に、簡単に紹介しよう。「スマホの写真をプリントできる」と聞くと、「そこそこのテクノロジーが詰め込まれているんでしょ」と思われたかもしれないが、実は完全アナログな商品である。ネットもいらない、アプリもいらない、ケーブルもいらない、電池もいらない。インスタントカメラ用のフィルムにスマホの画面を印刷するだけなのだ。

 用意するのは3つ。プリントスの本体、スマホ、富士フイルムのインスタントフィルム(チェキ用)だけである。使い方も簡単で、(1)本体のフタを開けて、チェキ用のフィルムをセットする(2)スマホをフレームの上にのせてシャッターボタンを押す(3)つまみをぐるぐる回してフィルムを取り出す――。

 以上である。インスタントフィルムなので、あとは絵が浮かび上がるのを待つだけ。個人的な感想であるが、シンプルで面白い。なにが面白いのかというと、デジタルな写真がアナログの風合いで浮かび上がってくるので、レトロ感を楽しむことができるのだ。

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