2018年7月11日水曜日

「エアコンの嫌なニオイが完全に消えた」 ”窓全開、16度で1時間つけっぱなし”で本当にニオイが取れる理由

 「エアコンから嫌なニオイがするときは、部屋の窓を全開にして16度で1時間つけっぱなしにすると解消できる」――エアコンメーカーのお客さま相談センターに聞いたという意外なお手入れ方法が、ネット上で話題になっています。

 このお手入れ方法は本当に有効なのか、だとすればどんな仕組みでニオイが取れるのかを、エアコン製品を製造・販売する三菱電機に聞いてみました。

●「ニオイ成分を結露水で洗い流す」

――「部屋の窓を開けて16度で1時間運転」という方法は、本当に有効なのでしょうか?

三菱電機:当社としては、こちらが有効としてお客さまにも回答しています。

――どのような仕組みでニオイが取れるのですか?

 低い温度で冷房運転すると、熱交換器やドレンパンに付着して残ったニオイ成分が結露水に溶け込み、洗い流されてニオイが軽減される仕組みです。また、空気中に漂うニオイ成分も窓を開けることで室外に排出されるため、換気しながら低い温度で冷房運転をするのが効果的です。

――具体的にはどんな種類のニオイが取れるのでしょうか。

 エアコンを運転すると、室内の空気と一緒に壁やじゅうたん、家具、衣類などにしみこんだニオイの成分をエアコン内部に吸い込みます。室内のニオイの成分がエアコンに吸い込まれ熱交換器などに付着し、これが運転時にニオイとして出てきます。

 ニオイの発生源としては、人の汗、タバコの煙、化粧品、食品、家具などが考えられ、普段の生活では気にならないニオイでも、いろいろなニオイが混ざり合い、凝縮されることで独特なニオイとなる場合があります。

0 comments:

コメントを投稿