2018年7月19日木曜日

<福岡市>全国初 スマホなどで「オンライン服薬指導」

 調剤薬局の薬剤師がスマートフォンなど情報通信機器を使って遠隔地の患者に薬の使い方を説明する「オンライン服薬指導」が全国で初めて、国家戦略特区に指定されている福岡市で18日始まった。遠隔での調剤報酬が中央社会保険医療協議会で同日承認されたため、直ちに実施された。オンライン診療と合わせれば、在宅で一体的な医療サービスを受けることができるようになった。【志村一也

 市によると、遠隔での診療は今年4月から保険診療として認められていたが、服薬指導は対面が義務付けられていた。福岡市では6月、離島など対面での服薬指導が困難な場合に限り、特例として遠隔服薬指導をすることが国から認められた。

 指導するのは「きらり薬局」名島店(東区名島)など現時点で計7店舗。病院側から患者にスマートフォンを支給し、専用のアプリで薬局側とテレビ電話で服薬指導した後、薬剤師ではない従業員らが薬を届ける仕組み。

 名島店では18日、薬剤師の原敦子さん(39)が東区志賀島の女性患者の残薬の確認や体調を聞き取った。原さんは「遠隔服薬指導によって、より多くの患者の指導ができる」と話していた。

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