2018年9月14日金曜日

「今のマンガ家って売れても儲からないんですか?」 『アホガール』のヒロユキ先生に聞く、マンガの現状

 マンガが売れない、初版が減少している、漫画村騒動……マンガ業界に関するネガティブな話題がSNSを中心に目立っています。そんな風潮に対し、『週刊少年マガジン』で『アホガール』を連載していた、漫画家のヒロユキ先生がTwitterで、「まじでもう、マンガは売れても儲からないみたいなデマやめようぜ…」と一石を投じて話題になりました。

「まじでもう、マンガは売れても儲からないみたいなデマやめようぜ…。ほんと将来の自分たちの首をしめるだけだって…。業界に人いなくなるよ? 売れれば儲かるよ…。 ツイッター見ててマンガ家に憧れなくなるのやばいよ。」(ヒロユキ先生のTwitterより)

 今回はヒロユキ先生にその真意を伺うべくインタビューを実施。マンガ家ってもうかる商売なの? 同人の方がいいってホント? 電子書籍よりも紙の本で買ってほしいのが本音? など、マンガ家という職業について、忌憚なくアレコレ訊いてきました!(文・インタビュー:かーず)(※編注:ヒロユキ先生とかーずさんは10年来の顔見知り)

●「漫画業界厳しい」はホント?

── 「今のマンガ業界は、初版の発行部数が削られて収入源で厳しい状況になっている」というのは本当でしょうか。

ヒロユキ先生(以下敬称略):紙の部数が落ちているのは事実です。でも自分のケースでは初版の部数が「10」とすれば、電子が「5」くらい売り上げているんです。その「5」を乗せれば、入ってくるお金はそこまで減っているとは感じていません。

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