2018年10月1日月曜日

メルカリに外国人社員44人が入社 故郷を離れ「フリマのグローバル化」に協力

 フリマアプリ運営のメルカリは10月1日、新卒入社・中途入社する社員の入社式を開催した。入社する118人のうち44人が米国・カナダ・インドなど外国籍で、自国の大学を卒業したばかりの人も含まれる。同社が外国人社員を一度に大量採用するのは初という。そのほとんどがテック人材(技術職)で、技術力向上とグローバル化を同時に進める狙いがある。

 今回入社する外国人社員の多くは、学生時代に機械学習などAI人工知能)関連分野を専攻。今後は研修を経て、データアナリストやエンジニアとして働くという。

●海外事業の助けに

 メルカリは現在、日本のほか米国と英国に現地法人を構えてフリマアプリを展開しており、今後は世界各国に事業の幅を広げる構想もあるなどグローバル化に注力している。今回の採用もその一環だ。

 山田進太郎会長兼CEO(最高経営責任者)は「2013年の創業当時から、メルカリをグローバルカンパニーにしたかった。日本でも社内を多国籍化し、海外事業の助けにしたい」と話す。

 高い技術力を持つ人材を獲得できたため、「今後はAIを中心に投資し、(フリマでの)購入率や出品率を高めたい」(山田CEO)という。

 山田CEOは「今後も優秀な人をどんどん採用し、社内で成長してもらい、会社としての地力をつけたい」と展望を語った。

●通訳などのサポート実施

 メルカリでは現在、28カ国から集まってきた社員が働いていて、彼らが業務に適応できるよう、社内では「GOT(Global Operations Team)」と呼ぶチームがサポートを手掛けている。

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