東京都内の主要な待ち合わせ場所100カ所で新型iPhoneの通信速度を計測したところ、ソフトバンクモバイル版の通信速度が平均して最も高く、KDDI(au)版がこれに次ぎ、NTTドコモが最も低かった。ICT総研が調査結果をまとめた。
この調査は2013年9月20日―10月4日の期間、iPhone 5cを使って1地点当たり3回ずつ測定し、その平均値を採った。下り通信速度はソフトバンクが平均21.91Mbpsで、auが18.79Mbps、ドコモは16.20Mbpsとなった(グラフ参照)。
上り通信速度はソフトバンクが11.02Mbps、auが11.01Mbpsと僅差で並び、ドコモは4.98Mbpsと他2社に比べて低かった。
LTEカバー比率はソフトバンクとauが100%、ドコモは99%でほとんど相違はなかった。
ソフトバンクは、渋谷の「ハチ公前」や東京駅の「銀の鈴待ち合わせ場所」など主要地点でトップとなっている。自社のLTE回線用に持つ周波数帯である2.1GHz帯と、傘下に収めたイー・アクセス(イー・モバイル)の1.7GHz帯を利用した「倍速ダブルLTE」を新iPhone発売に間に合わせたことが奏功したと、ICT総研は分析する。
またauは「プラチナバンド」と呼ばれる800MHz帯をLTE回線に対応させ、大きく電波状況を改善したという。
ドコモも過去のさまざまな電波実測調査と比べ確実に平均通信速度を向上したが、他社に及ばなかった。ICT総研によると、ドコモのLTE回線契約数が急増し、人口密集地で通信の混雑が起きているのが原因という。
(植木 皓=ニューズフロント)






0 comments:
コメントを投稿