2013年11月6日水曜日

Apple は研究開発費を売上の3%以下に抑え続けている

米国 Apple は10月下旬、2013会計年度の決算を発表した。売上は1,709億ドルで、利益は370万ドル。この好調な決算を牽引したのは iPhone で、その売上台数は1億5,020万台だったという。

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Apple はまた研究開発費についても発表。2013会計年度の研究開発費は、2012会計年度と比較して32%増加したと報告している。だがそれでも売上に占める研究開発費の割合は低く抑えられている。米国の投資家向けサイト The Motley Fool が伝えている。

同サイトによれば、Apple の2013会計年度研究開発費は、2012年の33億8,100万ドルから32%増加し、44億7,500万ドルに達した。だが、研究開発費の売上に占める割合は2.6%に抑えられている。過去数年の数字を見ても、Apple の売上に占める研究開発費の割合が3%を超えた例はない。

他の IT 企業の研究開発費はどのような状況なのだろうか?The Motley Fool は、Apple のライバルである Microsoft を例にあげる。Microsoft の2013会計年度の研究開発費は104億ドル。だが、同社の売上は778億4,900万ドルであり、売上に占める研究開発費の割合は13%に達している。

では、Microsoft は研究開発費を使い過ぎているのだろうか?
 The Motley Fool サイトはそうではなく、Apple の研究開発費の使い方が非常に効率的なものであると分析している。Apple は製品やサービスの数を絞り、集中的な投資を継続している。これにより Apple の研究開発費はここ数年それほど大きな伸びを示していないにもかかわらず、売上は大きな伸びを示している。

投資家は企業に対して少ない研究開発費で大きな売上を上げることを期待しており、Apple はこの面で Microsoft よりもうまくやっていると、同サイトは結論付けている。

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