2013年11月5日火曜日

iPhoneに機種変なのに充電器やカードリーダーも、総額12万円──KDDIに販売方法改善求め野洲市が要望書

 iPhone 5に機種変更したら充電器やタブレットなど総額12万円超の購入契約と複数の通信契約を結ぶことになった──滋賀県野洲市はこのほど、KDDIに対し「販売方法が多数の消費者とトラブルを生じさせるおそれがある」として改善を求める要望書を送ったことを明らかにした。

 問題になったケースでは、iPhone 5に同梱されているはずのポータブル充電器や、SDメモリーカードリーダー/ライターなどが最初から見積もりに含まれていた上、通信契約の説明なくタブレットも勧められ、購入していたという。同市は消費者への十分な説明に加え、「まず最初に必要最低限の価格を消費者に提示してほしい」などと求めている。

●タブレットは「iPad mini」だと思っていた

 同市によると、今年8月、同市在住の30代の女性が、子どもの携帯電話を機種変更するために店を訪れ、iPhone 5(5万1360円)を購入。この際、テザリングサービス(月額525円、最大24カ月無料)や「auビデオパス」(月額590円)を契約したほか、液晶保護フィルム(1260円)、ポータブル充電器(8085円)、SDカードリーダー/ライター(9765円)が当初見積もりに含まれており、購入した。充電器は同梱されているとの説明はなく、カードリーダー/ライターも「旧端末からのデータ移動に必要」と説明されたという。

 またタブレット「AQUOS PAD」(3万9900円、液晶フィルム1470円、ケース4095円、microSDカード5250円)も購入、モバイルルータ「Wi-Fi WALKER WiMAX」による「WINシングルフラットWiMAX」を契約した。販売店から「タブレットは家のネット回線を使えば通信料無料」と説明され、タブレットは本体代金だけだと思っていたが、実際にはタブレットの通信契約もされていた。女性はこのタブレットをiPad miniだと思っていたという。

 モバイルルータも「外でタブレットを使いインターネットを利用する際に必要」「必要な時だけ利用し、使わない月は無料で持てる」と言われて契約したが、実際にはタブレットは単体でLTE通信ができ、ルータは2年後からは使わなくても基本料金が発生する内容だった。

 この日結んだ契約は物販・通信契約含め6つとなり、物販だけで総額12万1185円に上った。

 女性はスマートフォンユーザーだったという。

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