2013年11月20日水曜日

[データ] iPhoneが過半数に、国内のスマホ出荷台数、IDC Japan調べ

2013年7―9月期のスマートフォン出荷台数のうち半数以上を米Appleの「iPhone」が占めた。新モデルiPhone 5s/5cの発売もあり、不振だったAndroid端末とは対照的だった。IT専門調査会社IDC Japanがまとめた。

スマートフォン全体の出荷台数は、iPhoneが好調な販売実績を維持したが、Android端末の販売不振の影響から、前年同期比13.7%減の688万台へと縮小した。前年同期に主要半導体の供給不足の問題が解消されたことで出荷台数が高水準となった反動も出ている。

スマートフォンのベンダー別出荷台数シェアは、Appleが前四半期の36.1%から54.1%に拡大した(グラフ参照)。従来モデルの人気の高さに加え9月に発売した新モデルが大きく押し上げた。従来までのKDDI(au)、ソフトバンクモバイルに加えて、NTTドコモも販売に参入したことが大きい。

以下は「Xperia」シリーズの販売が好調なソニーモバイルコミュニケーションズが20.5%のシェアを獲得し、シャープが7.3%で3位、富士通が5.9%で4位。「Galaxy」シリーズを擁する韓国サムスン電子は、ドコモが「2トップ」戦略の一方に選んだにもかかわらず、販売台数が伸び悩み、シェア3.6%で5位にとどまった。

携帯電話全体の出荷台数に占めるスマートフォンの比率は76.5%で、前四半期(2013年4―6月期)の77.4%とほぼ同水準。

携帯電話全体の出荷台数は、スマートフォン市場の縮小を反映して前年同期比18.6%減の899万台となった。ベンダー別出荷台数シェアでは、Appleが41.4%で4四半期連続の首位。次いで、ソニーが15.7%、シャープが10.3%となった。

IDC Japanは今後の見通しについて短期的にはiPhoneが市場をけん引していくが、2013年10―12月にはAndroidが再び出荷台数を拡大すると予測する。ただしその結果として大きな在庫問題が生じる懸念があるとしている。

(植木 皓=ニューズフロント)

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