2014年1月7日火曜日

公衆 Wi-Fi 満足度、ソフトバンクがトップ、スポット設置数で一日の長

ICT 総研は、大手通信会社などの公衆無線 LAN(Wi-Fi)サービスについて、普及・利用状況を調査した。利用者の満足度が最も高かったのはソフトバンクモバイル(SBM)の「ソフトバンク Wi-Fi スポット」だった。

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ソフトバンク Wi-Fi スポットの満足度は100ポイント満点で平均65.7ポイント。 KDDI (au)の「au Wi-Fi SPOT」や NTT ドコモの「docomo Wi-Fi」(ともに65.1ポイント)を若干上回る。

この差を付けたのは Wi-Fi スポットの設置数だと、ICT 総研は分析する。SBM は2013年11月時点で約45万か所の Wi-Fi スポットを持ち、以下は au が22万か所、 NTT ドコモが14万か所と続く。

もっとも、 3キャリアとも満足度は軒並み前年を上回っている。多くの人が集まる場所で LTE 回線の混雑解消を図って公衆 Wi-Fi サービスを拡充した効果という。

一方、固定系通信事業者などのサービスは Wi-Fi スポットの少なさから比較的満足度が低くなった。 4位以下を見るとヤフーの「Yahoo! 無線 LAN スポット」が60.9ポイント、 UQ コミュニケーションズの「UQ Wi-Fi」が60.0ポイント、 NTT 東日本の「フレッツ・スポット」が59.9ポイントといった具合だ。

今後も公衆 Wi-Fi の利用者は増加を続ける見込みで、 3キャリア以外のサービスも Wi-Fi スポット数の拡充を迫られそうだ。

公衆 Wi-Fi 利用者の人数は2013年末時点で推計1,702万人と、前年の同じ時期に比べ34%(400万人強)増となる。このうち個人利用者は1,459万人、ビジネス利用者は243万人だ。 2014年度には合計で2,000万人を突破し、 2016年度には3,000万人に近づく見通し。

2013年時点ではスマートフォン利用者の4人に1人(23.8%)が公衆 Wi-Fi サービスを利用している。スマートフォン利用者の多くが契約時にキャリアの公衆 Wi-Fi サービスに加入するが、屋外での Wi-Fi 設定を行わなかったり解約したりする人もまだ多く、契約数と実際の利用者数には乖離がある。

一方でタブレット、携帯ゲーム機、電子書籍端末といった Wi-Fi 対応のモバイル情報端末も増加を続けており、今後はスマートフォンに限らずさまざまな製品が公衆 Wi-Fi サービスの普及を後押しする。 Wi-Fi に対応したモバイル情報端末の出荷台数は2011年度は合計3,749万台だったが、2012年度に4,000万台を突破し、2016年度の年間出荷台数は5,423万台に達する見通しだ。

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