2014年2月3日月曜日

4日間で100万ダウンロード達成「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の底力

先日「ゲームのキーワードは『無料』」なんて書きましたが、そのことを改めて実感させられるゲームが、スマホアプリでリリースされました。それが『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』。1月23日にサービスを開始し、わずか4日間で100万ダウンロードを突破。あの『パズル&ドラゴンズ』が5ヶ月以上かかったことを考えると、驚異的な速度であることがわかります。

本作は国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズでおなじみの、さまざまなモンスターたちを仲間にして育成・配合しながら、より強力なモンスターを生み出していく『ドラゴンクエストモンスターズ』で、シリーズ初となるスマホ向けアプリ。『進撃のバハムート』などで有名なサイゲームスと、スクウェア・エニックスの共同開発タイトルで、ビジネスモデルはF2P(フリー・トゥ・プレイ、基本プレイ無料のアイテム課金方式)です。大手二社が組んだだけあって、いやーよくできてますよ、このアプリ。

ゲームの中身はシリーズの根幹である「モンスターを育てて最強のパーティを作り上げる」要素が、うまくスマホ向けにアレンジされています。ボス相手でもラリホーで眠らせたり、ルカニで守備力を下げてタコ殴りにしたりと、バトルの工夫しがいがある作り。同系統の特技を連続すると連携が発生するため、素早さを考えてパーティを育てるなど、戦略性もばっちりです。とりあえずポチポチとボタンを連打していれば、ごり押しで勝てちゃう凡百のゲームとは、一線を画しています。

また、全体マップで探索できる範囲がどんどん広がっていき、冒険感を高めている点もグッドですね。スマホアプリにもかかわらずサウンドがしっかりしており、懐かしい名曲の数々や効果音などが流れるのも、世界観をうまく醸し出しています。他にもタップ&フリック操作で片手で遊べる点や、一回の探索が数分で終了し、オートセーブでいつでも中断できる点など、総じてスマホRPGのお手本のような作り。一方でキャラクターやストーリーなどは薄味に抑えており、総じてメリハリのきいた内容が特徴的です。

■老舗タイトルのビジネスモデルをいかに変えるか

ただ、おそらく本作のポイントはF2Pというビジネスモデルへの対応でしょう。テレビアニメでバトルの直前にCMが入るように、コンテンツデザインはビジネスモデルに影響を受けます。そのため人気ゲームのビジネスモデルを変更する際には、最新の注意が必要となるのは言うまでもありません。

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