2014年2月17日月曜日

Bill Gates(ビル・ゲイツ)氏の現場復帰はMicrosoftの復権につながるか? - 阿久津良和のWindows Weekly Report

Microsoftのマーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントのTami Reller氏は2月13日、Windows 8の販売ライセンス数が2億本を突破したと、あるカンファレンスで明らかにした。Windows 8は発売から約15カ月経つが、Windows 7が初年度で2億4,000万本を販売したことを踏まえると、出足はわずかに鈍い。

だが、今春にも登場すると言われているWindows 8.1 Update 1(仮称)のリリースにより、これまでデスクトップベースでWindows OSを利用していたユーザーがアップグレード先として選択する可能性を踏まえれば、今後も本数は増えていきそうだ。

さて、今週はようやく決定したMicrosoft 新CEO(最高経営責任者)のSteve Nadella(サトヤ・ナデラ)氏について……ではなく、Technology Advisorに就任したBill Gates(ビル・ゲイツ)氏に関するレポートをお送りする。

○Gates氏がMicrosoftに帰ってきた!

既報のとおり、Microsoftの新CEOとしてSatya Nadella氏が就任した。同氏に関してはYamashita氏のレポートや連載記事が詳しいので、そちらをご覧いただきたいが、筆者もエンジニア出身であるNadella氏がトップの席に着いたことを高く評価したい(図01)。

だが、今回の人事でより興味深いのは、Bill Gates氏がNadella氏からの要請でMicrosoftに残ったことである。同社創業者兼取締役会メンバーとなるGates氏の新しい役職は「Technology Advisor」。和訳すると技術アドバイザーだ。

経緯を簡単にまとめると、Steve Ballmer CEOの時代、Gates氏は会長に就任。Bill & Melinda Gates Foundation(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)という慈善団体を立ち上げ、社会貢献活動に注力していたのは有名な話だ。今回のCEO選定において、Ballmer氏をCEOに選んだGates氏も会長職を退くべきだ、との意見が取締役会で上がったという噂もあった。だが、フタを開ければGates氏は確かに会長職を退いたものの、Nadella氏要請のもと、Technology Advisorの席に着いたのである。

ポイントは同氏がTechnology Advisorとしてどのような役割を担うのかという点だ。

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