2014年2月4日火曜日

「きのこの山」VS.「たけのこの里」戦争に決着!? 購買データ分析で“大差”あり

 そろそろバレンタインデーですね。バレンタインといえばチョコレート――ということで、全国民を巻き込みかねない「きのこの山」「たけのこの里」"どっち派"戦争について、無料家計簿アプリ「ReceReco」(レシレコ)の購買データ分析を通じて考察してみたいと思います。

●「ReceReco」とは?

スマートフォンでレシート写真を撮るだけで家計簿を作れる無料iPhone/Androidアプリ。ダウンロード数は115万、登録レシート枚数は2000万枚、登録された支出総額は450億円を超えている(2013年11月時点)。なお、登録されたレシートデータを個人が特定されない範囲で二次利用することは全ユーザーに事前許諾済み。

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●全体戦況は「ダブルスコア」で決着

 常に並び称され、ネット上でもよく比較される明治の2大ブランド「きのこの山」と「たけのこの里」ですが、今回の調査ではダブルスコアで「たけのこの里」が圧勝しています。

 地域別でもまんべんなく「たけのこの里」が優勢となっており、これは一般的なイメージ以上の差がついているといえるでしょう。

●さらに詳しく分析すると興味深いデータが

 その理由を探るべく、性別・年代を加えてクロス集計を行ってみると、さらに興味深いデータが見えてきました。

 性別で見ると、男女ともに大きな差異はありません。しかし年代別で見ると「きのこの山」が中高年層で盛り返し、40代以上ではほぼ互角の戦いを見せています。

 この理由としてぱっと思いつくのは、

・「たけのこの里」の方がどっしりとしたクッキー生地なので、食べごたえが若年層に受けている

・実は「きのこの山」の方が4年先行して発売(1975年)されたため、40代以降の支持が厚い

 といったところですが、果たして……?

●今後の戦況のカギを握る? 新たな戦場「大人シリーズ」

 では最後に、甘さ控えめの"大人向けチョコ"として2013年に発売された新商品「大人のきのこの山」「大人のたけのこの里」の戦況も見てみましょう。ここでは購買者を30歳のラインで2つに分け、通常版と大人版それぞれの購買率の差を分析してみます。

 まずは、きのこの山とたけのこの里を合わせた全体の購買比率(図の上段)について見てみましょう。すると、通常版は20代以下と30代以上の購買率が拮抗しているのに対し、大人版は30代以上の支持が圧倒的に高いことが分かります。

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