2014年3月7日金曜日

納期1ヵ月待ちのこだわりPCバッグが 想定したユーザーとは

 ノートパソコン用のバッグは、さまざまなメーカーから多数発売されている。日常的にノートパソコンを持ち歩く人は、何かしらパソコンバッグを使ったことがあるのではないだろうか。

 満足できるパソコンバッグに出合えた人は幸せだ。しかし、いくつもいくつもパソコンバッグを乗り換え、それでもまだ満足できるものに出合っていないという人も多いのではないだろうか。

 今、ネット上で話題のパソコンバッグがある。その名も「ひらくPCバッグ」だ。これは、「薄い財布」で有名なスーパークラシックの「スーパーコンシューマー」というブランドで、ブロガーのいしたにまさき氏と長い時間をかけて作り上げた製品。

 現在発売されているのは2代目だが、初代発売時からネット上で話題となり、品切れが長く続いた。これは2代目が発売されたときも同様で、初回販売時に即完売。その後も品切れ状態が続き、3月6日現在、予約をしても4月28日発送分となってしまうほどだ。

 しかも、店頭販売はほとんど行っておらず、実質ネット販売のみ。広告もほとんど行っていない。にもかかわらず売れ続けている理由とはなんだろうか?

 まずは、ひらくPCバッグの完成度の高さだ。横から見ると三角形になっており、自立するようになっている。また、ストラップを工夫することで、パソコンを入れても肩への負担が少ない。加えて、収納性の高さ、立てたままで収納物の取り出しが可能など、他のパソコンバッグとは一線を画す製品となっている。

 いしたに氏は、以前にもスーパークラシックで「とれるカメラバッグ」という製品をプロデュースしているが、こちらも大ヒット。両製品とも共通しているのが、「いしたに氏本人が欲しいと思っているバッグを作る」ということ。多くの人に買ってもらうために作っているのではない。しかも、いしたに氏はバッグの制作に関しては素人同然。しかし、これが売れるのだ。

 いしたに氏はこう語る。

「自分が100%欲しいものを作れば、その他の人にとっては80%の満足度のものができあがると思っている」

 共感してくれる人には届くはず。そういう思いがあるからこそ、100%自分仕様のバッグをプロデュースできるのだ。

 しかも、ひらくPCバッグが完成するまでには1年ほどの期間をかけている。その模様はスーパーコンシューマーのページで見ることができる。作る過程を見せることも、購買意欲をそそる要因であろう。

ショールームは
「買う気満々」の人でにぎわう

 もうひとつの人気の理由は、スーパークラシック代表の南和繁氏のこだわりだ。

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