*08:03JST 週刊ダイヤモンド今週号より~キャリアの"お株"を奪うLINE通話本格参入の衝撃
世界最大のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス」がスペインで開かれている中、日本で衝撃的な発表がなされました。無料メッセージアプリLINEが、通話事業に本格参入することを明らかにしたのです。3月から、アプリの入っていない携帯電話や固定電話にも、LINEのアプリから通話できるというもので、大手キャリアの通話料金が1分42円かかる中、携帯電話向けで1分6.5円からという格安料金となっています。
LINEの通話本格参入は、通信キャリアのお株を奪いかねません。LINEはこれまで、メッセージやアプリ同士の通話のみならず、ゲームやEコマースなども展開しており、それにアプリ外までの通話も加われば、キャリアサービスと遜色がなくなるのです。
現在、LINE同様のアプリに注目が集まっています。楽天<4755>がバイバーを9億ドルで買収したほか、米フェイスブックはワッツアップを190億ドルで買収すると明らかにしています。各社が大枚をはたいてまで欲しがるのは、電話帳情報を持っているからです。いずれも世界で2.8億人以上の利用者を抱えていますが、電話帳に入っている人にまでサービス利用を促せば、利用者はその何倍にも広がり、さまざまな事業に使えるとの思惑もあるようです。
ただ、利用者目線で見れば「通信の秘密」との兼ね合いで不安も残ります。LINEでは電気通信事業者の届け出をしており、通信の秘密を保護するとの姿勢は示しています。ただ、「インターネット上のサービスに関しては、サーバのアクセスログが通信の秘密になるかどうかなど、情報の取り扱い方にグレーの部分が残る」との指摘もあるようです。「安心」という面では、キャリアと似て非なると、肝に銘じておいたほうが良さそうだと、ダイヤモンド誌では指摘しています。
《NT》
世界最大のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス」がスペインで開かれている中、日本で衝撃的な発表がなされました。無料メッセージアプリLINEが、通話事業に本格参入することを明らかにしたのです。3月から、アプリの入っていない携帯電話や固定電話にも、LINEのアプリから通話できるというもので、大手キャリアの通話料金が1分42円かかる中、携帯電話向けで1分6.5円からという格安料金となっています。
LINEの通話本格参入は、通信キャリアのお株を奪いかねません。LINEはこれまで、メッセージやアプリ同士の通話のみならず、ゲームやEコマースなども展開しており、それにアプリ外までの通話も加われば、キャリアサービスと遜色がなくなるのです。
現在、LINE同様のアプリに注目が集まっています。楽天<4755>がバイバーを9億ドルで買収したほか、米フェイスブックはワッツアップを190億ドルで買収すると明らかにしています。各社が大枚をはたいてまで欲しがるのは、電話帳情報を持っているからです。いずれも世界で2.8億人以上の利用者を抱えていますが、電話帳に入っている人にまでサービス利用を促せば、利用者はその何倍にも広がり、さまざまな事業に使えるとの思惑もあるようです。
ただ、利用者目線で見れば「通信の秘密」との兼ね合いで不安も残ります。LINEでは電気通信事業者の届け出をしており、通信の秘密を保護するとの姿勢は示しています。ただ、「インターネット上のサービスに関しては、サーバのアクセスログが通信の秘密になるかどうかなど、情報の取り扱い方にグレーの部分が残る」との指摘もあるようです。「安心」という面では、キャリアと似て非なると、肝に銘じておいたほうが良さそうだと、ダイヤモンド誌では指摘しています。
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