2014年3月12日水曜日

楽天日本一セール、ガチ参加者数が“だいたい”判明?驚異の人数とポイント還元率

 数多くの大企業のコンサルティングを手掛ける一方、どんなに複雑で難しいビジネス課題も、メカニズムを分解し単純化して説明できる特殊能力を生かして、「日経トレンディネット」の連載など、幅広いメディアで活動する鈴木貴博氏。そんな鈴木氏が、話題のニュースやトレンドなどの"仕組み"を、わかりやすく解説します。

 去る2月25日のこと、朝起きてみると筆者の保有する楽天ポイント(ECサイト・楽天市場)が1万ポイント近く増えていた。そう。この日は11月3日深夜から始まった「楽天日本一セール」で獲得したキャンペーンポイントが、全国の楽天会員に付与される日だったのだ。

 プロ野球チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督の背番号にちなんだ77%オフ商品や、1001円(せんいちの名前にちなむ)の特売品が目白押しだったこの日本一セールだが、経営コンサルタントである筆者の関心はほかにあった。

「日本のプロ野球で初めて本格的なネットでの優勝セールが開催された場合、いったいどれくらいの日本人が、セールに殺到するのだろうか?」という、ネットビジネスの経済的な影響力が知りたかったのだ。

 そのような"崇高な"問題意識から、私は多忙な日常であるにもかかわらず、楽天の日本一セールで必死にバーゲン品を買いまくったのである。さて、私の狙いは、「全ショップ対象ポイント最大82倍」の中でも最大のユーザーが集まる「ショップ買いまわりでポイントアップ」キャンペーンへの参加数を知ることである。このキャンペーンは、購入するお店が1店舗増えるたびに、付与されるポイントが増加する仕組みだ。購入したお店の数が7店舗に到達するとポイント7倍で一旦上限に達し、その後10店舗に到達した人全員で500万ポイントを山分け、さらに18店舗に到達した人全員で再び500万ポイントを山分けするキャンペーンだ。

 このメインのキャンペーンにガチで参加した日本人が何人いたのかは、筆者自身がガチで参加した上で、付与されたポイント数から逆算すれば計算できる。がぜん知的好奇心が湧いてきたわけである。

 ちなみに楽天によれば、昨年末時点の楽天会員数は8976万人。そのうち、四半期に1回以上楽天で買い物をするユーザー数が1552万人だという。筆者の経済のプロとしての読みは、日本一キャンペーンに(キャンペーン登録した上で)参加する会員はおそらく500万人程度。その中からガチで10店舗買いまわりまで到達するのが参加者の0.2%程度の1万人。

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