2014年3月3日月曜日

うわさのeVocaloid音源搭載「歌うキーボード ポケット・ミク」プレビュー。未公開機能も多数?


学研は4月3日から全国の主要書店で、小型キーボード付き書籍『歌うキーボード ポケット・ミク』を発売します。学研『大人の科学マガジン』の特別編として企画されたもので、価格は4980円(税別)。

付属する小型キーボードの特徴は、ヤマハが開発したeVocaloid対応音源LSIであるNSX-1を搭載する点。eVocaloidとは、平たく言えば1チップのLSIで処理できる程度に規模を縮小したボーカロイド音源のこと。このキーボードには音素データとして初音ミクの声も入っているため、リアルタイムにミクさんの声で演奏ができるというわけです。

今回は、特別にこのキーボードが持ち込まれた神田神保町の明治大学米沢嘉博記念図書館に実物を見に行くとともに、開発に関わったスタッフに気になる仕様を聞いてきました。



お話を伺ったのは、回路設計担当の宇田道信氏(写真左)と総合プロデュース担当のPolymoog氏(右)。そもそも今回の臨時展示告知は、Polymoog氏の「2月28日にポケット・ミクを持っていきます」というツイートからでした。

残念ながら動画撮影は不許可だったのですが、公式の操作解説動画が公開されていますので、まずはそちらをご覧ください。「どんな演奏ができるのか」や、なんといっても気になる「どれだけミクさん声なのか?」も一通りわかると思います。


動画を見る

基本的な演奏方法は動画でも紹介された通り、カーボン素材で印刷されたキーボードに付属タッチペンの先端で触れるというもの。電源は単四乾電池×3本(別売り)、またはマイクロUSB端子からの給電です。

気になる発声ですが、電源投入時はキーボードの音階に合わせた「ドレミファソラシ......」と歌う設定。ここで上部の1から5のボタンを押すと、あ~おでのハミングになります。
さらに、あらかじめプリセットされた歌詞で歌うプリセットモードもあり、「ちょうちょ」や「さくらさくら」「蛍の光」などを自由な音階で歌わせることもできます。

そしてポイントになるのが、キーボードの上に開いた隙間。これのエリアはリボンと呼ばれており、ここにペンを触れて左右に動かすと、連続的に音域を変化させることができます。いわゆるピッチベンドが滑らかにできるのです。

この機能に関してPolymoog氏に聞いたところ、「ピッチベンドの奏法はPC版で綺麗に歌わせる大きなポイントの一つですが、PCのエディタでは入力難易度が高い技法でもあります。

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