2014年4月13日日曜日

人気の高額セキュリティアプリ、実は「何もしていなかった」

普通の人には、見破れませんからねー 

海外のGoogle Playで人気だった有料セキュリティアプリが、実は内部で何もしていなかったことが判明しました。海外のアンドロイド情報サイトAndroid Policeが伝えています。

アプリ名は『Virus Shield』(ウィルスシールド)で、価格は3.99ドル(約411円)。レビューでは星4.7という高スコアで、ダウンロード数は1万件を超えていました。

アプリの説明文には、「リアルタイムで端末をスキャン」「個人情報を保護し、有害なアプリから守る」などと書かれていたそうです。しかし、実際には「守っている風」な画像を表示するだけで、何もしていなかったとのこと。
 


Android Policeより、『Virus Shield』の保護(してる風)画面

本アプリは、411円を払って、上記画像を表示するだけのアプリだったということです。それ以上でも、それ以下でもありません。なんてこったい。

なぜ高評価がついたのか
では、一体なぜこんな詐欺アプリが、星4.7にダウンロード数1万件超えを実現してしまったのでしょうか。

Android Policeでは「初期の頃のレビューはサクラによるものだったと思われるが、評価が上がるにつれて一般のユーザーもインストールし、ちゃんと守られていると錯覚して高評価を付けたのではないか」と記しています。

なるほど、最初の頃に高い評価がついてしまえば、あとは勝手にインストール数も評価も上がっていくわけですね。セキュリティリスクに見まわれることなんて滅多にないので気づきませんし、「何もしない」アプリなので動作が重くなることもありません。

「何もしない」ということ
うーん、これは実に厄介ですね。ユーザーに直接被害を与えないため、Googleの有害アプリチェックにも引っかかりません。誰かが人力で詐欺であることを見つけるしか、チェック方法はなさそうです。

現在ではすでに削除されているとのことですが、今後も似たようなアプリが出てくる可能性は十分にあるでしょう。インストールしてみないことには判断がつかない分、予防も困難です。

Googleが何かしら手を打ってくれるといいのですが、可能なのでしょうか。

たった一つの真実
さて、どこからどう見ても詐欺としか言いようのない『Virus Shield』なのですが、一つだけアプリ説明で嘘をついていない部分がありました。

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