2014年4月14日月曜日

[注目トピックス 経済総合]週刊ダイヤモンド今週号より~LINEの年内上場は“市場の合意”、ソフトバンクとのタイアップも?

*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~LINEの年内上場は"市場の合意"、ソフトバンクとのタイアップも?
無料通話・メッセージアプリ「LINE」の利用者数が世界で4億人を突破しました。当初は575日間かけて利用者1億人を突破したものの、その後は急速にペースが加速。184日間で2億人に到達し、3億人と4億人に至るまでは、各127日間しかかかっていません。

ただ、当のLINE社員は4億人突破にも淡々とした態度。「年内5億人目標の通過点にすぎない」という意識から、祝賀イベントも開かれませんでした。現在の利用者増加の勢いが保てれば8月上旬にも5億人を達成できる目算です。

今週号の週刊ダイヤモンドでは、ビジネスにも十分応用できるLINEなどのツールに着目。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の業界地図すら変えた、コミュニケーション・アプリのすべてを解明しています。

世界を見渡すとLINEのようなアプリはたくさんあり、主要なアプリはLINE同様に急成長を遂げています。日本では利用者トップはLINE、2位がスカイプ、3位がカカオトークとなっていますが、おとなり韓国では1位がカカオトーク、2位がLINE、3位がマイピープルメッセンジャーの順番です。

米国ではフェイスブックメッセンジャー、スカイプ、キキメッセンジャー、インドではワッツアップ、ウィチャット、フェイスブックメッセンジャーと、人気アプリは各国さまざまです。

さて、今年2月には世界に12億人以上の利用者を抱えるフェイスブックが、メッセージアプリを提供するワッツアップを総額190億ドルで買収すると発表しました。また、楽天<4755>も同じタイミングで「Viber(バイバー)」を9億ドルで買収しました。

いずれの買収先も売上高がほとんどないに等しい小さな企業ですが、その買収金額の大きさには驚きとともに不可解に移ったかもしれません。背後には利用者をつなぎ止める力がメッセージアプリにあること、さらに魅力的な広告収入などが挙げられます。

今年中に上場することが「市場の合意」になっているLINEですが、今回のワッツアップ買収で「単独上場は難しい」との見方が広がっています。上場後の成長戦略として描きやすかった北米進出において、競合となるワッツアップにフェイスブックという強力な後ろ盾ができて陰りが出ているためです。

記事によると、ここで最善のパートナーとして浮かび上がっているのがソフトバンク<9984>とアリババ連合。LINEのようなアプリがのどから手が出るほど欲しいソフトバンク側に対し、LINEもソフトバンクと組めば米・中の巨大市場に入り込むチャンスが出てくると指摘しています。


《NT》

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