2014年5月23日金曜日

スマート火災報知機Protect、40万台以上をリコール


スマートな機能が両刃の剣に。

Nestによるスマートな火災報知機Protectは、1ヵ月ほど前に不具合が見つかって販売停止されていました。さらに今週米国消費者製品安全委員会のWebサイトで、すでに販売された分も含めたすべてのProtectのリコールが発表されました。

リコールの理由は、販売停止のときと同じです。Protectが火災を誤検知してアラーム音を出したときに、手を振るだけでそれを止められるようにする「Nest Wave」という機能があるのですが、そこに問題がありました。従来の火災報知器では、ピーピー言い出したら椅子か何かと棒を持ってきて報知器本体をつつかないと音が止まらずウンザリだったのですが、Protectなら手を振るだけでピタッと止まってくれるんです。

ただこの機能は、諸刃の剣とも言えます。本当に火事になったときに急いで逃げようとしていると、その動作をアラームを止めるための手の動きと間違ってしまう可能性があることがわかったんです。つまり、誤検知アラームに対応するための機能で、本当のアラームを止めてしまう危険性があるんです。

幸い今のところ、Nestでは実際このような事態の報告は受けていないそうです。火事なのにProtectのアラームが間違って止まったとか、そのために人がけがをしたり、家に損害が出たりといったことはありません。

でもNestは安全のため、これまでに販売した分も含めてすべてのProtectをリコールすることとしました。ネストからは次の声明が出されています。

本日発表された消費者製品安全委員会のプレスリリースでは、4月の当社CEOの発表で言及したのと同じ是正措置について述べています。我々はProtectの販売を間もなく再開する予定です。消費者製品安全委員会と協力しており、彼らは我々が4月に発表した対応を承認しています。

ちなみに今Protectを使っている人で、引き続き使いたい人には、Nest Wave機能を無効にするソフトウェアアップデートも用意されています。

Protectのもっともスマートな機能が、アキレス腱でもあったようですね。誤検知と本当の火災を見分ける方法を編み出すなどして(って、簡単じゃなさそうですが)、早く販売再開できることを願います。


Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文
(miho)

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