2014年6月1日日曜日

遠隔操作ウイルス事件「真犯人」メールが再び届く 「早く片山さんに伝えて楽にしてあげてください」

 遠隔操作ウイルス事件の「真犯人」を名乗るメールが6月1日午前0時過ぎ、報道関係者などに届いた。「今回片山さんに自作自演を指示し無実を一転させるよう仕向けたのはこの私です」と、事件で起訴された片山祐輔被告が犯行を全面的に認めたことを受けた内容になっている。片山被告が先月送信したメールは「真犯人」の指示に基づいて送信されたものだ、という。

 遠隔操作ウイルス事件では4人が誤認逮捕され、威力業務妨害などの罪に問われた片山祐輔被告が無罪を主張していたが、先月、保釈中に真犯人を装ったメールを送信したスマートフォンを河川敷に埋める様子が捜査関係者に見つかるなどしたため、一転して起訴内容を全て認めている。

 新たに届いたメールは、片山被告が送り主からの指示を受けて先月のメールを送信した、と説明する内容になっている。真偽は不明だ。

●「片山さんに自作自演を指示し無実を一転させるよう仕向けたのはこの私」

 新たなメールは1日午前0時過ぎ、ITmedia契約ライターや落合洋司弁護士らに届いた。宛先はこれまでのメールと同じとみられる。差出人は「安部銃蔵」を名乗り、メールアドレスは「onigoroshijuzo11111011110」アカウントによるフリーメールだった。

 メールは「毎度忘れた頃に現れる真犯人でーす といってこの事件が忘れられた頃にでも現れようかと思っていたのですが これ以上片山さんを苦しめるのはさすがに気の毒なので特別にお知らせします」と始まり、「今回片山さんに自作自演を指示し無実を一転させるよう仕向けたのはこの私です」と述べている。

 片山被告に対しては、プライバシー情報を入手することで「従わなければ今まで入手したプライバシー情報を全て拡散する」と脅したのだという。片山被告が犯行を認めるきっかけになった先月のメールは「片山氏が保釈後に尾行されているということも当然わかっていたので、これも利用されてもらいました。あえて見晴らしの良い場所を彼自身に選択させました。彼は河川敷を選んだようですが、なかなかグッドなチョイスでした」という。

 「その後は適当に逃げて捕まったら自分が真犯人かのように振る舞い無実を一転させ有罪、というシナリオです」と、メールの送り主が"黒幕"であることを告白する内容だ。

 片山被告への指示は、具体的には専用のURLを「代行業者」を介して片山被告に伝えることで行ったという。

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