シャープの液晶ディスプレー「IGZO(イグゾー)」の登録商標を無効とした特許庁の審決を不服として、同社が取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、知財高裁(設楽隆一裁判長)であった。IGZOの特許を保有する科学技術振興機構(JST)は訴えを棄却するよう求めた。
審決などによると、「IGZO」はもともとインジウム(In)・ガリウム(Ga)・亜鉛(Zn)・酸素(O)から成る酸化物半導体の略称として使われていた。
シャープは、JSTと特許使用についてライセンス契約を結び、世界で初めて量産化に成功。2011年11月に商標登録した。
これに対し、JSTが昨年7月、「商品の原材料名は商標登録できない」として審判を申し立て、今年3月に特許庁が無効審決を出した。
シャープは審判で、「一般的に知られていた用語ではなく、当社の販売、広告宣伝活動によって浸透するようになった」などと訴えていた。






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