2014年8月18日月曜日

159億円 -小学生が「アイカツ!」にはまる理由

「アイカツ!」をご存じだろうか。バンダイが開発した、小学生女子向けのアーケードゲームで、「アイドル活動」の略である。洋服が描かれたカードを組み合わせてスキャンし、キャラクターに着せるとオーディションパートと呼ばれるリズムゲームが始まる。ファッションセンスとオーディションの得点でNo.1アイドルを目指すという設定だ。
アニメ、コミック、3DSと横展開を同時に進め、リリースから1年半で売り上げは159億円に達した。
同商品を開発したバンダイカード事業部の原田真史さんが、このゲームの特徴について説明してくれた。
「男児向けはワル者が出てきて倒すというものが多いのですが、このゲームにはいい子だけしか出てこないんです。競争の世界ではありますが、誰かを蹴落としたり、意地悪をしたりする内容は一切ありません」
飛び交う言葉は、小学生とは思えないほど本格的だ。「セクシー、ポップ、キュートなど4つのジャンルでトップス、ボトムス、アクセなどを組み合わせるのです」(原田氏)
「着せ替えですね」と聞くと、「いえ、コーデです」とピシャリ。
大人でもはまる人が現れ、「アイカツおばさん」と呼ばれる人たちが、毎日更新されるNo.1アイドルの常連となっているという。
プレジデント編集部=文 ライヴアート=図版作成

0 comments:

コメントを投稿