2014年8月8日金曜日

iOS、Android、Windowsでビジネス向けに最適なOSは? 無謀なる問い掛けの結末

 あなたの会社に最も適したモバイルOSはどれだろうか? IT専門家のマイケル・トマソン氏は先ごろ、「Android」「iOS」「Windows Phone」の3種の主要モバイルOSについて、それぞれの長所と短所を論じた。

 企業向けのモバイルOSを検討する際、各OSはそれぞれ違うスタイル、長所、短所を持った人に例えて考えることができる。

●iOS、Android、Windows Phoneを人に例えると?

 米AppleのiOSはスーツをビシッと決めた都会派、米GoogleのAndroidはパンクロッカー、米MicrosoftのWindows Phoneはカジュアルな服装のビジネスパーソン――。そう話すのは、米ジョージア州で病院やクリニックを大規模に展開しているEmory Healthcareの主席システムアーキテクト、マイケル・トマソン氏だ。

 トマソン氏は、2014年7月にボストンで開催された「BriForum 2014」の講演で、これらモバイルOSの違いを論じた。同月発表された米調査会社Gartnerのリポートによると、2014年の世界全体のスマートフォン/タブレット出荷台数は24億台と推計され、Androidが11億台、Windowsが3億3300万台、iOS/Macintoshが2億7100万台を占めるという。

 トマソン氏はこの講演で、各OSの特徴を次のように語った。

●iOS

 AppleのiOSは、スーツにネクタイというイメージだ。Apple製ハードウェアだけで動くので、GoogleやMicrosoftよりきっちりとまとまっている。「iPhone」は操作も管理も統一されており、トマソン氏が「アップルガーデン」と呼ぶ快適な環境の中で完結している。

 「もし自分がモバイル端末の管理を担当するとしたら、知らない端末より、よく知っている端末の方がいい」とトマソン氏は話す。

 ただ、一貫性が高い分、価格も高い。いわゆる「アップル税」だが、トマソン氏は、「それを払えば、非常に洗練されたユーザーエクスペリエンスを手に入れることができる」と述べた。

 2014年秋にリリース予定の「iOS 8」には、企業向けにIT管理者用の各種管理オプションも用意されているという。ただし、その実力については、IT管理者の観点から見ると、まだ多くの問題点が残っている。

●Android

 iOSがしゃれたピアノバーで優雅な夕べを過ごしそうなのに対し、Androidは地下の薄汚れたライブハウスで夜を楽しむ方が似合う。

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