2015年9月13日日曜日

<h1 itemprop="name">「Apple TV」を林信行が読み解く――Siriが運んできた“未来のテレビ”

 ここまでアップルのスペシャルイベントで紹介された「Apple Watch」と「iPad Pro」を順に見てきた。

 特集第3回では「Apple TV」を解説していこう。新たにiOSベースの「tvOS」を搭載することで何ができるようになり、「テレビの未来」をどう変えていくのだろうか。

・「iPad Pro」を林信行が読み解く――なぜPenではなく"Pencil"なのか?

・「Apple Watch」を林信行が読み解く――watchOS 2とHERMESでリードを広げる

●「Apple TV」概要――アプリで拡張するテレビ、Siriによる音声操作も

 これまでアップル製品では、ややメインストリームから外れた存在だった「Apple TV」も、今回の発表で主役級に格上げされた。

 見た目は、これまでのApple TVの高さだけ増したような形なのだが、できることがまったく違う。キモはSiri Remoteと名付けられた新しいリモコンだ。このリモコンを使うことでiPhoneで慣れ親しんだタッチ操作がテレビにやってくる。

 名前の通り、Siriも積極的に活用しており、本体のSiriボタンを押しながら英語で「面白い番組を見せて」や「誰それが出ている番組だけに絞り込んで」などと命令すると、iTunes Storeにある膨大な映画やテレビ番組から該当するものだけが絞り込まれて表示される(発売段階では日本を含む8カ国に対応。ただし、日本語にどの程度対応しているかは現時点で不明)。

 リモコンの上部にはクリックも可能なタッチセンサーがついており、これを使って映像の早送りや巻き戻しもかなり狙ったところピッタリで止めることができる。

 さらにHDMI CECという規格に対応したテレビであれば、特別な設定なしでテレビの音量もSiri Remoteから制御可能になる(対応していないテレビでは赤外線で制御する)。

 Siriが応じてくれる要求の幅はかなり広く、「今、なんて言ったか聞き逃したのからもう1回再生して」などと命令すると数秒だけ巻き戻して字幕付きで再生してくれる、といった配慮もしっかり組み込まれている。

 対応しているのは何もコンテンツ関係の情報だけではなく「東京の天気は?」などと聞くと画面の下に天気予報の情報が表示される。この状態でリモコンのタッチ部分を下から上にスワイプすると、再生していた番組が一時停止されて1週間の天気が表示される。

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