2015年10月9日金曜日

スマートウォッチのもう1つの解 「wena wrist」国内初披露

 幕張メッセで10月7日から一般公開が始まったCEATEC JAPANで、先日クラウドファンディングの目標額、1000万円をあっという間に達成し、現在約9000万円を超える資金を集めているソニーのスマートウォッチプロジェクト「wena wrist」(ウェナ・リスト)がブースを構えています。すでに出資を決めている人も多いかもしれませんが、国内では初披露となるこの製品、ブースでは試作機を実際に腕にはめたり、プロジェクト関係者と直接話ができたりします。

 wena wristは、時計の文字盤部分はシチズン時計が設計・製造を手がけ、ステンレス素材「SUS316L」製のバンドの部分に、iPhoneと連携するおサイフケータイ(FeliCa)、通知用のバイブレーター、活動量計など、"スマート"な機能を組み込んだ製品。あくまでも腕時計としてのデザイン、機能はそのままに、スマートな機能をバンド部分に分散させることで、一見スマートウォッチには見えず、時計部分は普通の時計として使える、いわゆるスマートウォッチとは違うアプローチをした点が注目されています。

 9月にドイツで開催された家電の展示会「IFA」で世界に先駆けて実機が展示されましたが、日本国内では初披露となる今回。Webでしか見られなかったwena wristの実機を見て触れられる貴重な機会となっています。

●想像より軽いが質感は高い

 wena wristのブースには、SilverとPremium Blackの各色の「Three Hands」モデルと「Chronograph」モデルが展示されています。Three Handsは時針、分針、秒針の3本の針で構成される一般的な時計のデザイン、Chronographはストップウォッチやタイマーなどの機能を持つ小さな針も備えたデザインです。展示スペースの横にはプロジェクト関係者が常駐しており、実機を腕にはめたり、連携するiOSアプリの動作を確認したりできます。

 フルメタルのケースは、一見かなりの重さがありそうですが、時計部分とバンド部分の重さのバランスがいいせいか、腕にはめたときにはほとんど重さを感じません。見た目から受ける印象よりずっと軽いのに驚きます。質感は非常に高く、ステンレスの光沢感も上質。傷が目立ちにくそうな表面処理も好感が持てます。Three Hands Silverに出資をしたのですが、実機を手にするのが楽しみな出来でした。

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