2015年10月20日火曜日

日本とアジアのSNSはどう違う?  ASEANの学生たちに話を聞いてみた

 2015年10月3日、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が主催した学生向けのイベント「サイバーセキュリティカフェ」に登壇させていただきました。当日は経済情報に特化したニュース共有サービス「NewsPicks」のアジア・エコノミスト 川端隆史氏と、サイバー大学専任教授の園田道夫氏の3人で、日本だけでなくASEAN各地から留学中の学生たちと、身近なITであるスマートフォン、SNSのセキュリティについてお話ししました。

 NISCはこれまでも、ASEAN諸国のITセキュリティ向上のため日々情報交換を行っているとのことで、情報処理推進機構(IPA)が公開して話題となった「胸キュン」パスワードポスターも各国語に翻訳して展開しています。

 その活動の一環で、ASEANの学生たちの"セキュリティ意識"を向上させる目的のイベントが「サイバーセキュリティカフェ」でした。登壇した私もとても勉強になりましたので、今回はそれをシェアしましょう。

●もはやASEANも「スマホ」は当たり前

 日本ではもはや「スマホ」は当たり前になりました。ITなんて苦手だよ、とおっしゃる高齢者世代でも、写真を送ったり、チャットアプリで会話するくらいはお手の物。日本は特殊なのかと思いきや、ASEAN諸国でもスマホはかなり普及しているようです。川端氏によると、その普及の鍵の一つは「安価なスマートフォンが存在すること」のようで、例えばインドネシアのスマートフォンシェアは、1位から順に「Samsung」「Evercross」「Advan」「Smartfren」「ASUS」と、日本ではほとんど聞かないメーカーも並びます。

 現地ではスマートフォンは1万円程度から購入できるものが多く、それに加えて携帯電話キャリアのSIMカードを買う、というスタイルが一般的です。もちろん処理速度は"そこそこ"になりますが、実はLINEやFacebookにはこういったマシン環境でも快適に使える「Lite版」が、ローエンドのスマートフォンが普及している国向けに用意されています。

 そして、通信環境そのものも進化しています。いまではLTEも普及し始めており、通信速度もかなり快適になりました。ASEANにおけるスマホエコノミーについては、川端氏自身の記事でも紹介しています。

●SNSやITの使い方は各国の文化が出る?

 当日、私は日本におけるSNS文化について少し話しました。

0 comments:

コメントを投稿