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もはや人の姿は、スマートフォン(以下、スマホ)を手にして完成する、と言ってもよさそうなほど、誰も彼もがスマホを手にしている。
総務省の調査では、既に60%超がスマホを所有しており、20代に至ってはなんと94%がスマホを持っているという。
何しろスマホは、できることが多彩だ。
様々な調べ物がこれ1台で賄えるし、SNSやメールなどで人々が繋がり合っている(あるいはそんな気持ちでいられる)。おまけにゲームで遊べるし、写真や動画も撮れる。音楽や映像も鑑賞できれば買い物もできる。
そして何よりも、これだけの機能を持ち歩けるのだ。もはや便利すぎてこれがなければ暮らしていけない、という気持ちになるのは当たり前すぎるかもしれない。
そして、よほど冷静で自制心がなければ、"スマホ依存症"への道を、まっしぐらなはずである。
それほどスマホは、魅惑的なガジェットなのだ。
■ 「スマホ依存症」の自覚
MMD研究所という調査機関のアンケートに依れば、スマホを持っている15歳~59歳の男女の内、「(スマホに)かなり依存している」と「やや依存している」の合計は、全体の8割を超えたと言う。
つまり、スマホを持っている人のほとんどが、スマホに依存しているという自覚を持っているのだ。この傾向は20代ではさらに強まるという。
それでは、そんなスマホに依存している自分を何とかしなければならない、と思っているかというと、そうでもないらしい。
同アンケートでは、約半数の人たちが"デジタルデトックス"によって、スマホ依存から抜け出す必要性を感じていないと答えたからだ。
つまり、多くの人がスマホに依存してる状態を、それはそれで構わないと考えていることになる。
■ 歩きスマホが迷惑だと分からない人たち
自分一人が"スマホ依存症"になるのは自由ではあるが、社会への影響は考えた方が良さそうだ。
スマホを見ながら歩いている"歩きスマホ"で人にぶつかったり、駅のホームから落ちたり、側溝に嵌まったりといった事故も多い。
そのうち、食事中にスマホを見ていることも、行儀が悪いとは思われなくなるだろう。
このような人たちは、歩く時は歩く、食べるときは食べる、というようにけじめを付けることが難しくなっている。
■ スマホがリアルなコミュニケーションを阻害する
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このように"スマホ依存症"になると、"ファビング(Phubbing)"という、リアルなコミュニケーションを阻害する症状が現れるから注意が必要だ。…
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