2018年10月16日火曜日

「ルンバ」は日本で普及するのか 「一家に1台」を目指す戦略とは

 ロボット掃除機といえば、米iRobot(アイロボット)の「ルンバ」。そう認識している人は多いだろう。しかし、高い認知度にもかかわらず、「使ったことがない」という人も多いのではないだろうか。

 iRobotは2002年にルンバを日本発売し、14年には床拭きロボット「ブラーバ」も日本市場に投入。国内出荷台数は累計300万台を突破した。ロボット掃除機の国内シェアは約60%を占めるという。

 一方で、日本におけるルンバとブラーバの世帯普及率は4.5%にとどまる。共働き世帯の増加などを背景に、ロボット掃除機をさらに普及させていくことが課題だ。その一手として、日本の消費者のニーズに応じた機能と価格帯を備えた新モデル「ルンバ e5」を発売する。

 17年に設立した日本法人のアイロボットジャパンは、ロボット掃除機の将来像について「一家に1台」を掲げる。その実現に向けた戦略について、挽野元社長に聞いた。

●認知度が高くても"自分ごと"になっていない

――ロボット掃除機の販売台数は確実に伸びていますが、普及はまだこれから、といった印象です。日本市場の現状をどのように見ていますか。

 17年4月に日本法人を設立してから、「ニーズをとらえた製品開発」「普及に向けた取り組み」「お客さまとの関係強化」に重点的に取り組んでいます。それらを実践するために、日本のお客さまのニーズを繰り返し調査してきました。

 実際のルンバ使用世帯では、非常に愛着を持って使っていただいています。

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