2016年2月1日月曜日

なぜAmazon.co.jpには「どうしようもないレビュー」がついてしまうのか?

 星井七億です。ねとらぼに載せたコラムがきっかけでTOKYO FMのラジオ番組に生出演させていただいたのですが、ラジオ出演も三回目とはいえ当日は緊張でノドがカラッカラになるわ、早口で舌がこんがらがるわ、頭の中がテンパるわで大変な状況でした。出演依頼お待ちしております

 さて以前、僕がAmazon.co.jp(以下、Amazon)で自作の電子書籍を販売した際、カスタマーレビューに「この書籍の表紙画像は無断盗用であると画像の作者が言っていた」という旨のコメントが添えられた☆1つレビューが付いていたことがあります。

 問題の画像はフリー画像素材サイトから正規の手段で手に入れ、規約の範囲内で利用したものであるため、当然ながらこれはいわれのない誹謗(ひぼう)中傷に値します。画像の作者の方とじかに連絡を取って確認をしていただいても、やはり画像の手続きや利用法には何の問題もなかったため、Amazonのカスタマーサービスにその旨の一切を伝えたうえでレビューの削除申請を出しました。

 ところがAmazonからの返信によると「カスタマーレビューのガイドラインに抵触していない」「当サイトではすべてのレビューを事実に基づいて投稿されていると信頼している」との理由で僕の削除申請は一蹴されたようで、「一度カスタマーレビューに書かれてしまったのならば、裏付けの取れた事実より名誉を傷つける事実誤認のほうが信頼性は強い」というAmazonの姿勢に、僕は開いた口がふさがらなかったわけです。

 また他にも、とある在日韓国人の女性ライターが出版した書籍には、Amazonのカスタマーレビューに書籍の内容とは関係のない、著者に関するデマや誹謗中傷が多く書き込まれ、出版社が削除申請を出したという事例も存在します。こういったAmazonのレビューに関する悩ましい案件は枚挙に暇がありません。

 誰でも自由に商品を評価・公開できるという便利さの一方で、レビューとはとても言いがたい書き込みや適切に運用されない形式だけのガイドラインなど、Amazonのレビューが多くの問題を抱えていることもまた事実です。

どうしようもないレビューの種類について

 Amazonのレビューには、どうしてこんなものを書き込んでしまうのか、この人はこれを書き込んでどうしたいのかと思うようなレビューも少なくありません。例えば、商品にヒビが入っていた、箱がゆがんでいたなど、商品の仕様ではなく梱包(こんぽう)・運送上で発生した問題の責任を、商品の質に転嫁してレビューに☆1つを付けるといったものは、比較的よくみかけるタイプのポンコツレビューなのですが、大抵「商品が良かっただけに残念です」の言葉が添えられているのが残念です。

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