2016年3月5日土曜日

「NuAns NEO」開発秘話 高難度デザインスマホを実現したモノ作りに迫る

 トリニティが2016年1月末に出荷を開始した「NuAns NEO」は、国内販売のWindows 10 Mobile搭載機で初めて「Continuum」機能をサポートし、個性的な着せ替えカバー型のボディーを採用するなど、他と一味違うことを感じさせるスマートフォンだ。

 アドバイザーとして同製品の開発に携わった本田雅一氏のインタビュー後編では、ボディーデザインへの強いこだわりやそれにまつわるストーリー、Windows 10 Mobileの可能性、そして今後の展開について、じっくり語ってもらった。

●個性的なデザインは目的ではなく結果

―― 「NuAns NEO」はMicrosoftのCTE(China Technology Ecosystem)を活用して開発したと伺っています。しかし、CTEでここまで凝った筐体は異例ですよね。どのようにして個性的なデザインを実現したのでしょうか?

本田 確かに僕らはCTEを活用していますが、外装はメカニカルデザインの3Dデータから独自に起こしています。NuAns NEOのプロジェクトを一緒にやってきたTENTの2人(インダストリアルデザイナー・アートディレクターの青木亮作氏、治田将之氏)は、大手家電メーカーやカメラメーカーなどで経験を積んでいます。

 もちろん、細かなすり合わせは必要ですが、機構設計を含むデザインに関しては日本主導でした。というよりも、外装に関しては最初からスマートフォン本体である「CORE」の設計とは分離し、「TWOTONE」と「FLIP」の両方のカバーを別々に開発、生産しています。

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