2016年7月16日土曜日

<h1 itemprop="headline">Appleの“進化のスパイラル”に入ったApple Watch

 Appleが7月8日、WWDC2016で発表したiPhone・iPad向けの最新OS、「iOS 10」のパブリックβ版を公開した。ユーザーは、自己責任で手元のデバイスにインストールして、新機能を試してみることができる。Appleでは、パブリックβ版をインストールする前にバックアップを取った上で、主として使っているデバイス以外への導入を推奨している。

 今回と次回は、パブリックβ版のiOS 10について取り上げる。その理由は、iOS 10に"Apple Watchからのフィードバック"を強く感じるからだ。

 Appleはしばしば、製品ラインアップ間で人気のある機能を相互に取り入れ合ってきた。特にMacBook Airが登場した際には、iPhone → iPad → MacBook Air → iPhone……という製品のスパイラル成長モデルを示し、それ以降、これを堅実に実行してきた。

 デザインや操作方法に、各デバイスの良さを取り入れて新鮮さを演出することができるだけでなく、例えばiPhoneが使えればApple Watchも利用できる、といった具合で体験の共通性が強化されることから、「指先にAppleブランドを覚えさせる」役割を果たすことになる。

●Apple体験を進化させる仕組みに加わったApple Watch

 もともとMac OS X(その後「OS X」となり、現在は「macOS」になっているが)から当時のiPhone OSを派生させたという意味では、Macが起点だったが、Appleの主力ビジネスは完全にiPhoneに移行し、起点はiPhoneになった。

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