2017年1月20日金曜日

ICQが「アッオー!」と鳴いていた頃のインターネットの話

 当時を知らない人には何のことだか分からないタイトルで申し訳ない。そして当時を知る人は、「ああ、鳴いてたねえ」としみじみするのかもしれない。

 取りあえず最初にざっと説明しておこう。「ICQ」というのは、2000年頃に使われていたメッセージソフトの名前である。乱暴に言うならば、現在のスカイプやLINEのようなもの。これが「アッオー!」という印象的な通知音を出していたのである。

 ということで、今回はICQが「アッオー!」と鳴いていた頃の思い出話をしたい。

●仲良くなるとチャットからICQに移行する

 そもそも、どんなときにICQを使っていたか? 私の場合、「チャットで仲良くなった相手と個人的な話をしたいとき」が多かった。当時の私は十代の集まるチャットルームに通っていたんだが、仲のいい相手ができると、クローズドな場で話をしたくなるのである。チャットルームでは突っ込んだ話ができないからだ。

 もっとも、高校生の考える「突っ込んだ話」なんてのはタカが知れていて、要するに恋愛の話だとか進路の話なんだが、これはチャットでは話しにくい。オープンな場だし、ログも残るし、参加者以外に「ROM2人」なんて表示されたりもしている。入室せずに会話だけ見てる人もいるわけである。

 そんな状況で、「じつは学校に気になる女子がいて……」とか「志望校で悩んでて……」と言うのは恥ずかしい。やはり、好きな女子や志望校のことは、信頼できる相手にだけ話したい。

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