2017年9月5日火曜日

<メルカリ>ウイルス情報、中2が出品の疑い 児相に通告

 インターネットで利用者が品物を自由に売買できる人気フリーマーケットアプリ「メルカリ」にコンピューターウイルスの入手方法に関する情報を出品し、少年4人に提供したとして、奈良県警は5日、大阪府内に住む中学2年の男子生徒(13)を不正指令電磁的記録提供(ウイルス提供)の非行内容で奈良県中央こども家庭相談センター(児童相談所)に通告した。男子生徒は「小遣いがほしかった」と非行内容を認めているという。

 県警によると、男子生徒は今年3月中旬、スマートフォンでメルカリに、ウイルスをダウンロードできる情報を出品。京都府や長野県などに住む14〜19歳の少年4人に提供し、見返りとして1人当たり860〜1500円、合計で約5000円分のポイントを受け取ったとされる。

 ウイルスは、感染するとスマホの画面に男性の顔の「アイコン」などが多数現れてスマホを使いにくくするものだったという。提供を受けた少年は「いたずら目的で取得した」などと話しているが、ウイルスを悪用した形跡は確認されていない。

 県警は提供を受けた少年4人について、不正指令電磁的記録取得の疑いで奈良地検に書類送検した。

 ウイルスの作成者などについては、サイトのサーバーが海外にあるため、捜査ができないという。【郡悠介】

 ◇1日100万品出品、監視強化が課題

 メルカリは、スマートフォンを使い、インターネットを介して利用者同士がさまざまな品物をフリーマーケットのように売買できる人気アプリで、2013年にサービスが始まった。

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