2017年10月22日日曜日

高速道路を走る自転車の正体は?-最高速度115キロの電動バイク「Gulas Pi1S」

2017年の夏、欧州のSNSでは高速道路を走行する自転車の動画が話題になった。その自転車のスピードは時速90キロ以上。時折ペダルを漕ぎながら走行するサイクリストは「黄色い服を着た自転車乗り」と名付けられ、その正体を推測する書き込みがSNS上にあふれた。

オーストリアのメディアKronen Zeitungはこの「黄色い服を着た自転車乗り」を取材。彼が乗っていたのは自転車ではなくペダル付きの電動バイク「eROCKIT」であり、高速道路を合法的に走行可能なものであることを明らかにした。

「eROCKIT」は2009年頃に数量限定で販売されたもの。このマシンはその後改良され、現在はドイツベルリンに本拠をおくGulasから「Gulas Pi1」シリーズとして販売されている。そのGulasは10月19日、最新モデル「Gulas Pi1S」を発表した。

「Gulas Pi1S」は、38馬力相当のパワーと100Nmのトルクを持つモーターを搭載した電動バイク。このモーターにより、最高速度時速115キロで走行可能だ。

GulasのStefan Gulas氏は、以前のモデルは「信号で、クルマをぶっちぎれる」パワーを持つ電動バイクだったが、「Gulas Pi1S」は高速道路でクルマを追い抜けるモデルになったと自信を見せている。

価格は6.5kWhバッテリーを搭載し、航続距離が約125キロの「Gulas Pi1S 6.5」が1万9,665ユーロ(約260万円)。

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