2017年10月17日火曜日

AIでランサムウェアの不正行動を防ぐ、アクロニスの新バックアップソフト

 アクロニス・ジャパンは10月13日、個人・SOHO向けバックアップソフトの最新版「Acronis True Image 2018」を発売した。オンライン版はすでに9月から提供している。ランサムウェア対策機能を強化しており、ソフトウェアの不審な動作を検知することで、データを改変しようとする攻撃を未然に防ぐことが可能になった。

 True Imageは、Windows、Mac、iOS、Androidに対応したバックアップソフトで、OSやデータファイルを外付けドライブやクラウドストレージに保存することで、何らかのトラブルが発生した際もデータの消失を防ぐことができる。データを不正に暗号化し、その復元に金銭を要求するランサムウェアの被害が広がっていることから、同社は最近の製品でランサムウェア対策機能に力を入れている。
 最新版の「2018」では、ランサムウェア対策に「Active Protection 2.0」と呼ばれる新技術を導入。従来バージョンのランサムウェア対策機能は、ファイルの変更を監視し、ランサムウェアによるデータの破壊が発生した際にバックアップから復元するというものだった。加えて、機械学習技術を用い、ファイルアクセスのパターンを学習・比較することで、攻撃的なアクセスを検出する。より検出率を高められるほか、まだ報告されていない未知のランサムウェアに対しても守りを高めることができる。Active Protection 2.0はWindowsとMacの両環境で利用可能。

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