2018年2月3日土曜日

グリー対Supercell 「クラクラ」特許紛争の行方は

 グリーは1月末、Supercellのスマートフォン向けゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」「クラッシュ・オブ・クラン」が特許権を侵害したとして、十数件の特許使用差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てていることを明らかにした。損害賠償を求める訴訟も別途提起しており、現在係争中という。

 グリーの主張を受け、Supercellは「クラクラ」から主要機能「レイアウトエディタ」を削除すると発表した。だが「特許権侵害の事実はないと確信している」とのコメントも同時に出し、係争が解決した場合は同機能が復活することを示唆した。

 これを受け、Twitterでは「クラクラ」ファンによるグリー批判が殺到。ハッシュタグ「#グリーを許すな」と共に「グリーは特許料が欲しいのか」「不買運動でグリーをつぶそう」などと投稿するユーザーが続出した。「クラクラを元に戻してほしい」との署名活動は現在も続いている。

 グリーとSupercellの訴訟は現在どのような状況なのか。グリーはこうしたTwitterユーザーの動きをどう捉えているのか。2月2日行われた決算会見でグリー側に見解を聞いた。

●「詳細は明かせない」

 取材に対し、グリー上級執行役員の秋山仁氏は「現在の係争の状況や決着時期のめどについての詳細は明かせない」と回答。侵害があったとされる特許の詳細についても「コメントを控える」と答えるにとどまった。

 係争の着地点については、「ゲーム業界は、特許権の保持者同士が相互に特許を利用しあうクロスライセンスの世界。

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