2018年3月25日日曜日

「日本の製作委員会方式は岐路」 Production I.Gとボンズのトップが明かす「Netflixとの業務提携の真意」

 とある日、Netflix Japanのオフィスには、Production I.Gの石川光久社長とボンズの南雅彦社長の姿があった。

 折しもこの日は、Production I.GのNetflixオリジナルアニメ「B: The Beginning」の配信が始まり、翌週にはボンズの「A.I.C.O. Incarnation」の配信を控えたタイミング。アニメ制作会社として幾多もの名作を生み出してきた2社は1月、Netflixとの包括的業務提携を発表した。

 提携の具体的な内容はここでつまびらかにされたわけではないが、Netflixとの包括的業務提携を「プロ野球選手でいう"単年度契約"ではなく"複数年契約"みたいなもの」だと石川氏は説明。プレイヤーが1年で結果を出すのが難しいように、1作品、または1年で"勝った負けた"を判断するのはばくちと変わりがないため、複数年かけてオリジナル作品も含めヒットするものを企画段階から話し合って作っていくためのスキームだとあらためて説明した。

 この2社が同時に提携発表した背景も詳しくは語られなかったが、米国で「作品を見たいアニメーション制作スタジオ」を調査した際、2社が入っており"海外に強い日本のアニメスタジオ"という認識がNetflix側にあったのではないか、と石川氏は語った。なお、この調査では2社の他、WIT STUDIOやA-1 Pictures、サンライズも入っていたという。

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