2018年4月9日月曜日

KDDIが「眼鏡」で社員の集中力測定 “働き方改革”にどう生かす?

 KDDIは4月9日~6月末にかけて、眼鏡チェーン「JINS」を運営するジンズが開発した眼鏡型ウェアラブル端末「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」などを活用し、社員の集中力を測定する実証実験を行う。飯田橋オフィス(千代田区)20階に設けた、労働の質を高めるワークスペース「集中席」など異なる環境下での社員のパフォーマンスを調査し、結果を踏まえて同スペースの環境を改善する狙い。

 集中席は、自席での電話対応・雑談・急なミーティングなどによって集中力がそがれることを防ぐための席。同オフィス20階のカフェテリア一角に設けられており、社員は「短時間で高い成果を出す」ことをテーマに利用しているという。

 JINS MEMEは、電位センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載。装着した人の視線移動などから集中力を計測する機能を持つ。スマートフォンアプリと連動し、取得したデータをアプリに表示できる。実験では同端末のほか、ホシデンが開発した脈拍などを測定できるバンド型端末「MEDiTAG(メディタグ)」も使用する。

●管理部門の20人がデバイス着用

 同実験では、総務部・人事部などに属する20人の社員が両デバイスを身に付け、集中席、自宅、自席、ジンズが手掛けるコワーキングスペース「Think Lab(シンクラボ)」――などで業務に当たる。

 勤務中のまばたきの回数や姿勢の変化、リラックス度、ストレス、行動記録――などを計測・分析し、集中席と他の環境での社員の集中力の差を比較。

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