2018年4月8日日曜日

Suicaがオートチャージ新機能で進化 - その背景にあるものとは?

3月17日より、Suicaのオートチャージサービスが拡大された。これまでは入場の時だけだったが、今では駅を出る時にも自動改札機にタッチすれば、オートチャージが可能になった。JR東日本がこうした新しいサービスを付け加えたのは、乗客の利便性を考えたのはもちろんだが、もうひとつ理由がある。それは、2017年にスタートしたJR東日本グループ共通ポイント「JREポイント」を一体化した収益拡大だ。

○18年目のSuicaが行き着いた新オートチャージ

まず、Suicaの現状を見てみよう。2001年にJR東日本が発行を始めてから17年になるが、切符を購入する必要がないことや自動改札機にタッチするだけでわずか0.2秒で入場できる手軽さが受けて、発行枚数は一貫して右肩上がりで増えている(2018年1月の発行枚数6,630万枚)。

Suicaは非接触ICを使った電子マネーで、電車の乗車はもちろん街のコンビニやドラッグストアなどで買い物もできる。しかし、プリペイド方式のため、あらかじめお金を入れておかないと使えない。運悪く残高が足りなかった場合には駅の自動改札機にタッチしても扉が開かず入場することができない。

こうした時に役立つのがオートチャージ機能だ。オートチャージとは電子マネーの残高が一定額を下回った場合に、決済時等に自動的に金融機関の口座からチャージ(入金)を行う仕組みのことである。

Suicaの場合は、オートチャージ設定金額と入金額をあらかじめ1,000円単位で決めることができる。

0 comments:

コメントを投稿